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教育Education



学習目標


肉眼解剖 骨学 上肢 頚部・胸部 腹部・後腹部 背部 頭部・顔面 感覚器系

神経解剖学


解剖学教育の方針

 日本医科大学では第2学年の4月より解剖学の講義、実習が始まる。解剖学講座(生体構造学)では骨学、 神経解剖学、肉眼解剖学を担当しています。 まず、はじめに骨学実習があり、5月より10月中旬までは、ご献体いただいたご遺体を師として、肉眼解剖学実習が行われ精緻な人体構造をじっくりと学ぶことになります。 10月後半から12月中旬にかけて、神経解剖学の講義、実習が続き、全ての履修を終了するスケジュールです。

 解剖学の本質は、人体の構造や機能を理解する学問であり、決して暗記のみの学問ではありません。 図譜と実物を見比べてただ名称を確かめるだけでは本当の勉強にはなりません。そこに存在する科学的な意味、意義を理解し、その構造の機能と併せて理解することが重要なことです。また、学習するにあたって、医学生として重要な姿勢は「自らが疑問や興味を持ち、自らの力で問題を解決する姿勢を身につけること」です。解剖学講座(生体構造学)の方針は、食べ物でたとえるならば、学生に最高の素材(基本的必要知識)を与え、それをもとに自らの工夫で最高の料理(組み立てられた 知識とその応用)を作成する能力を引き出すことにあります。

 情報化時代の今日、多くの情報があふれる中、いかに交通整理をして、重要な問題点、課題を提示し、効果的にそれらの問題、課題を解決する能力を導き出すことが 重要なことと考えています。特に、解剖学がひたすら名称を覚える、苦しい「静的」な学問ということではなく、遺伝子の発現、分子の動きといった分子生物学、細胞生物学とも密接につながる「動的」な学問、「機能形態学」であることを十分に認識してもらうよう指導することが重要なことと考えています。 また、解剖学の中でも発生学、肉眼解剖学、顕微解剖学(組織学)がそれぞれ分離して存在するのではなく、一つの繋がりを持った学問であることをしっかり認識させ、体の構造をより立体的に捉え、統合的に考える力を引き出す教育に取り組みたいと考えています。また、講義や実習にはX線フィルム、CT、MRI、血管造影、内視鏡などの画像を組み込み、臨床医学につながる実践性を高めた教育カリキュラムの構築を目指しています。

 その中で、ご遺体を扱う「解剖学」という特別の世界の意味、意義を十分に理解できるよう指導し、生命の尊厳、医師になるための倫理、礼儀を強く求め続けています。我々教員は、「助言する、励ます、認める」という姿勢を持ちながら、その上で「自ら問題点を探し、自ら解決するためのツールを探し、自らが答えを導き出す姿勢を引き出す努力」が我々の使命だと認識しています。また、基礎配属演習等を介して「解剖学」を支える新しい「研究」が日々続けられていることも伝え、未知の現象を探求する 面白さ、大切さを伝え、一人でも二人でも基礎医学に興味を持つ学生を開拓し、 大切に育てる努力をしていきたいと思っています。

 また、カリキュラム内の解剖教育に加え、臨床実習中、あるいは臨床実習の終了した学生、大学院生、研修医等の「解剖学実習を再び」の声に答え、夏休み期間や春休み期間を利用した advanced anatomy(応用解剖学実習)も構成しています。